いま、全国で米軍再編強化に反対する自治体・住民ぐるみの運動が広がっています。この中で、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)へ米空母艦載機の移転がねらわれた岩国市で2006年日本平和大会が開かれました。岩国では現在、基地拡張工事が進んでいますが200億にも上る市財政の負担、騒音、米軍による暴行や事故の心配が市民に大きな負担となっています。日本平和大会の終了後のツアーで行った錦帯橋がある山口県は安倍首相の地元、「晋ちゃん饅頭」がお土産やの隅に並べられていましたが、そらぞらしい感じがしました。→住民投票記事
岩国のシンボル錦帯橋 大会終了後のツアーで訪問
開会当日の岩国市民会館ロビーで グアムより参加のキナタさん
東京大空襲被害者訴訟団の紹介 大会終了後のパレード 岩国駅まで
米空母艦載機移転に関する岩国市住民投票勝利のための全国的支援のお願い→日本平和委員会 ↓投票活動では市民パワーが炸裂しましたがその活動の紹介がありました。 → ビデオ |
岩国市ではは、2006年3月12日にその「受け入れ」の賛否を問う住民投票が行なわれました。これはこの計画に一貫して反対の立場を表明している井原勝介岩国市長が発議したものです。住民投票は、「米空母艦載機の岩国基地への移駐案受け入れ」に「賛成」か「反対」かの二者択一で行なわれ、有権者の50%以上の投票で有効となり、多数意見を「市民、市議会及び市長」が「尊重する」義務を負います。投票率は58.68%と50%を超えて投票は「成立」し、開票の結果、「反対」が約9割と多数を占めました。市民の過半数のノーの意思に基づいて、県知事は改めて政府に容認できないと申し入れました。在日米軍再編問題を巡る初の住民投票は「本土での負担増」に拒否を示したことになりましたが、政府は米側との最終合意では住民の反対を押し切って岩国移転を基本合意に盛り込みました。しかし、この住民投票で岩国市民がきっぱりと空母艦載機移駐反対の意思を示したことは、全国で地方自治の本来の立場に立って米軍基地の強化に反対している自治体・住民を大きく励ましました。