天然ガスパイプライン

平成20年度(2008年−2009年)、日高市内の天然ガスパイプラインの施工が行われた。国道299飯能狭山バイパスでの道路掘削、敷設工事(区間担当業者:日高市 司産業)を目にされた方も多いでしょう。関連情報を掲載します。

●不祥事

「平成19年度  埼玉県建設工事等指名停止措置業者一覧表」によれば、「H19.6.5 〜 H19.12.13」 の間、「経常建設共同企業体の構成員である司産業株式会社、株式会社宮崎土建工業所及び株式会社山口工事の代表取締役等が、談合の容疑で起訴されたことにより、各社が指名停止措置を受けたため」と記載されている。

◆帝国石油(1601)
東京都青梅市と埼玉県日高市を結ぶ天然ガスパイプラインを延伸し、新潟県-長野県-東京都を結ぶ幹線の東京ラインにつなげると発表。総投資額は50億円。
従来は武州ガスの中圧導管を借りていた。東京都北西部で天然ガス需要が高まっており、東京ラインから高圧で直接ガスを供給する体制を整える。
延伸する距離は25kmで、埼玉県吹上町で東京ラインに接続する。2005年夏に完成の見込み。 帝国石油資料(pdf 4.2MB)


天然ガスパイプラインの建設計画について

平成120125

帝国石油株式会社

帝国石油株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:磯野 啓)は、青梅ガス株式会社(本社:東京都青梅市、社長:中村 信吾)及び入間ガス株式会社(本社:埼玉県入間市、社長:中澤 孝芳)と、両社の供給ガス高カロリー化のための天然ガス供給について協議を重ねてまいりましたが、今般、基本的な合意に達し、従来から当社「東京ライン」を通じて卸供給を行っている武州ガス株式会社(本社:埼玉県川越市、社長:原 宏)の協力を得るとともに、埼玉県日高市から東京都青梅市に至る新たな天然ガスパイプラインの建設を決定いたしました。

当社は、国内最大規模の天然ガス田である「南長岡ガス田」の豊富な埋蔵量と併せ、現在建設中の「新東京ライン」(新潟県中頸城郡頸城村から長野県軽井沢町まで総延長約140km)の完成により供給基盤が一層強固になりますことから、新たな需要家への供給のため、平成1011月には「松本ライン」、さらに平成117月には「甲府ライン」の建設を決定いたしました。

今回計画した新パイプライン「入間ライン」も、こうした供給能力の増強を背景として、地球環境に優しい天然ガスの一層の利用促進を目指すものです。

「入間ライン」は、日高市地内より青梅市地内までの約25kmを管径300mmで、平成14年春頃の完成を目指して建設する予定で、両社への天然ガス供給開始は、青梅ガスが平成149月、入間ガスが平成155月を予定しております。

入間ライン工事計画概要

1.ライン名称 : 入間ライン

2.延長 : 約25km

3.管径 : 300mm12インチ)

4.設計圧力 : 50kg/cm2

5.工事区間 : 埼玉県日高市〜東京都青梅市

6.工事期間 : 平成12年(秋)〜平成14年(春)

7.総建設費 : 約40億円

以上


●帝石入間ライン(図参照)延伸工事完了(2005年7月14日 )

 帝国石油は、天然ガスパイプラインの入間ラインの延伸工事の竣工式を7月11日に行った。帝石は、2002年に完成した入間ライン(埼玉県日高市〜東京都青梅市を結ぶ全長17.5km)をさらに上流の幹線ラインである東京ライン(埼玉県吹上町)に接続するため、入間ラインの延伸工事を2003年から進め、埼玉県吹上町まで延伸する全長27.9km、管径32.9mm(12インチ)、設計圧力4.9Mpaの高圧ガスパイプライン建設をこのほど完了したもの。

帝国石油のパイプライン工事で「二重管推進工法」により1,265mを掘進

サハリン天然ガスパイプライン構想

LCA 日本フォーラムニュース No.43 10ページより抜粋

「国産天然ガスのライフサイクルインベントリ分析 帝国石油株式会社 環境安全部 金 田 英 伯 氏」

天然ガスは、石炭、石油に比べ燃焼時のSOx,NOx発生量が少ないことから環境負荷が少ないエネルギーとして脚光を浴びている。特に、重油、灯油から天然ガスへ燃料転換すれば、CO2排出量を約3割削減することができ、地球温暖化対策としても有効である。また、石油は99%以上を海外からの輸入に頼っているのに比して、天然ガスに関しては国内自給率が4〜5%はある。弊社の主力である長岡市郊外にある南長岡ガス田からは、パイプラインによる輸送により、新潟県から長野県、北関東に供給しているがこれらの地域での国内天然ガスの自給率は高い。(図1;2006年末現在)

LCA: Life-Cycle Accessment Society の略

Link

 日高都市ガス