平和委関東・甲信越ブロック地域活動交流会議に参加してきました

5/16 日高市平和委員会事務局長 小山忠雄

5月14.15日の会議の概要と感想を簡記します。

1. テーマは2つ
(1)全体会
  米軍の再編強化と関東・甲信越
  - そのウラで、急速に進行する自衛隊の「統合運用」
  基調報告 千葉平和委事務局長 紙谷敏弘氏
(2)分散会
  仲間づくりについて 全国大会議案が提起していること
   
(3)基地調査 北富士演習場(山梨県資料) 山梨県平和委員会

2. 参加者 
  東京 埼玉 山梨 千葉 茨城 新潟 栃木 長野 群馬 神奈川 10都県
  平和委 佐藤光雄代表理事 岩月康範事務局次長  地元支援者含め約40名
  組織でも人口でも日本全体の1/3を占める首都圏 その役割は重大(佐藤理事)

3. 会議のスケッチ
 ハードスケジュールながら夜の懇親会も含め濃密な会議でした。

(1)全体会の紙谷氏基調報告は豊富な調査にもとづき大変重要な報告で、「米軍と一体の『基地国
  家』にさせないたたかいの結節点が日本平和大会」というサブタイトルを裏付ける内容でした。し
  かし、限られた時間での早口の報告であったため、「難しすぎる」と言う感想が後から出されました。
  平和運動家なら理解できなければいけないと思いましたが、私自身も表面的な理解にとどまりました。
  *理解を深めるために
   5/15付け しんぶん赤旗5面 「米軍再編 どうなる『基地国家』日本」
   月刊「学習」5月号 小泉親司基地対策委員会事務局長「加速する在日米軍基地再編と自
    衛隊
   「(3)『日米同盟』の侵略的な大変質に反対するたたかい」(日本共産党第3回中央委員会総会報告)   

   は必読だと思いました。

  報告を聞いて痛感したこと
   気づかないでいる間に、自衛隊も基地態勢(米軍・自衛隊とも)も着々とアメリカの単独行動主
   義、先制攻撃戦略のために再編強化が進められ、世界の最前線基地国家になりつつあることを
   痛感しました(国内法の整備に先行して)。そして、9条改悪はその総仕上げであることが分かり
   ました。

(2) 分散会
  中央 東京 埼玉 茨城 群馬 新潟 山梨 合計10名
  それぞれの組織実態や活動状況が報告され(14日)、その後(15日)如何に仲間づくりをするかが
  熱心に論議され、時間が不足でした。
  
  若者対策、幅広い層にということが中心論議に。結論から言えば、
  1.平和委の存在意義を明確にして、仲間づくりを正面から論議すること。 
  2.参加する喜び(単に楽しければよいと言うのではなく)が感じられる活動 
  3.若者には教えるのではなく、こちらが耳を傾ける姿勢を。ということになるかと思いました。 
  9条の会についてもいろいろと経験・質問が出されました。

(3) 基地調査
  民宿を10:30頃出発、北富士演習場に入りました。休日のため演習場が開放(もともと地元民の
  入会地)されていました。驚いたことはたくさんの車と人びとの姿、実は山菜取りに来た人たちでした。
  地元活動家の案内で演習地内を縦横に走る道を砂埃を上げてバスを走らせ見てまわりました。
  一番力を入れて案内してくれたのは155mm流弾砲についてでした。沖縄で出来ない訓練がここ
  で行なわれているとのこと。飛距離が4〜5kmあるために沖縄から移されたとのこと。発射地は見るこ  とが出来ず、中間の観察壕と着弾地点(遠望)を見学。自衛隊員が清掃や整備をしている姿を
  見かけましたが、普段はここでまさに人殺しの訓練をしているのだなと言うことを実感しました。ここ
  の見学でのお土産は榴弾の破片でした。鋭い破片があり、殺傷能力強化のためにそうできている
  と教えられました。 
  泊まった民宿の地域は、砲撃による騒音対策として、二重窓にしたりする費用が国から出ています。
   これらの基地が再編強化され、日米共用化され共同作戦で海外に出るようにさせてはならない
  と強く感じました。

参考資料 

北富士演習場・梨ケ原廠舎西地区における自衛隊の「イラク宿営地」を模擬した訓練施設の建設中止を求めることについて (日本共産党山梨県委員会)

富士山ネット 北富士演習場

北富士演習場調査行動に行ってきました 立川市平和委員会

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