日時 2005年7月9日午後7時開場
場所 農村研修センター
講師 平山武久氏(埼玉県平和委員会)
司会 小山忠雄氏(日高市平和委員会事務局)
1、日高市周辺の軍事基地
2、アメリカの核戦略と所沢通信基地
3、航空自衛隊入間基地
4、防衛医科大学校
5、国民保護に関連して
6、むすび 関東基地群と日米同盟
終了 九時
配布されたレジュメ(A4版9n)に沿って講演された。日本全体として進んでいる米軍再編の動きが及ぼす影響について説明があった。
最近の動きの特徴は、
○米日一体化のいっそうの促進は、自衛隊の海外活動を「本務」にしようとする動きと連動している。
○横田基地への航空自衛隊航空総隊司令部(現在府中)の横田移転の目指すもの。
○所沢通信基地は横田、大和田の各通信基地と結ばれている。スコープ・コマンドという近代化計画によって強化されつつある。 ミステックスターと呼ばれる「空飛ぶ司令塔(大統領専用機)が持つ通信機能」の一部を担う。これは核攻撃の司令→核攻撃の実施、という全体として巨大なシステムの一部であり、日本国内にアメリカの戦略を担う部隊があることは独立国として大きな問題であると平山氏は指摘した。
○航空自衛隊入間基地を中心にミサイル防衛計画網が作られる。これは50キロメートル置きに網の目状にパトリオットミサイルが配備される計画で、周辺のゴルフ場などが配備場所になるのでえはないか。 新型輸送機C−1後継機が配備される可能性がある。現在のC−1ジェット双発に比べ、輸送能力は約8トンから約26トンに増加、巡航距離は現在の約2200キロメートルから約6500キロメートルになる。
○北平沢のサイレン試験について質疑応答があった。すでに消防庁で試験報告会があり、試験内容に基づいたサイレンの種類が決められた模様だとのお話であった。国民保護法制の施行に伴い、埼玉県の案が日高市役所で配られている(会員さんが入手した実物を回覧)。今後、日高市でも実施案が決められることになっている。
○最近、横田基地から飛んでくる飛行機の高度が低くなっていることが会員さんから報告された。イラク派遣と関連があるのではないかと疑問が出された。
○講演をお聞きして憲法九条が変わればすぐに戦争ができる状態であることが理解された。憲法九条改憲の動きの阻止が重要であると強調された。日高市内の九条の会の活動の状況が報告された。最後に平和委員会の会員さんを増やすことを確認して散会した。
以上。
講演の録音があります(WAV版)総量約8.5メガバイト。ご希望の方は日高市平和委員会事務局まで連絡ください。