1128 基地周辺のくらしと安全を考えるつどい」開催される

 基地周辺の安全を考える集い実行委員会は狭山市民会館で「自衛隊はどう変わろうとしているのか?」講演と映画の集いをおこないました。150名を超える参加者で大いに勇気づけられました。

集会プログラム
   
「自衛隊はどう変わろうとしているか?」
   海外派兵、日米一体化 みんなで考えよう憲法
 講師: 内藤 功 氏 (弁護士・元参議院議員)
 11月28日(水) 会場: 狭山市民会館 小ホール 資料代:300円
 内容 6:30 ビデオ「米軍ヘリパットで揺れる沖縄・高江」
     7:00 内藤氏の講演
入間の自衛隊機墜落事故から8年、自衛隊機の発着が増えている感じがしませんか。事故を風化させない、100万市民が住む入間基地周辺自治体の平和の集会です。
主催団体 基地周辺の安全を考える集い実行委員会(狭山・入間・所沢・日高各平和委員会 飯能原水 協)

集会では、「いらない・やんばるからのメッセージ」の上映と、「自衛隊はどう変わろうとしているのか?」講師 内藤 功(弁護士・元参議院議員)の講演が行われました。

ビデオ上映 「米軍ヘリパットで揺れる沖縄・高江

 沖縄県北部の、「やんばる」と呼ばれている広大な森がある地域は、ヤンバルクイナ・ノグチゲラなどの貴重動植物が生息し、県民の飲み水としても使われているところです。米軍はこの地域を「北部訓練場」として、ゲリラ戦の訓練場として使っています。ここに米軍はペイント弾・照明弾・などの弾薬類が一万発以上投棄したものが見つかっています。

沖縄県東村高江周辺にはヘリパットがあり、ヘリコプターが昼夜を問わない訓練で騒音や墜落の恐怖にさらされています。

これ以上高江の人々の生命を脅かし、県民の生活や環境の破壊は許せない。米軍ヘリパッド建設中止を求める映画でした。マスコミに取り上げられない戦いがここにもあったという思いです。

内藤氏の講演(要旨)

内藤功氏 会場にて

内藤功氏 過去講演リンク

憲法と有事法制をめぐる情勢(2004年5月15日に勤労者福祉センターで開催された「有事法制学習会−憲法を正面にすえてたたかおう」での講演(主催:63万市民のつどい平和の分科会実行委員会、岡山市革新懇、岡山県平和委員会)

イラク派兵差止裁判と憲法の平和主義(2007年3月10日−イラク派兵差止裁判をすすめる会 3・10学習&交流会− 大阪市立いきいきエイジングセンター での講演)

 

自衛隊の基本的性格には、次の5つの特質があると指摘しています。

●米戦略にくみこまれている(対米従属性)、

●攻撃的軍隊に変質する(侵略性)、

●国民を敵視する性格(反人民性)、

●憲法9条に明白に違反する、(違憲性)

●防衛省上層部は軍需産業と癒着(腐敗性)

これらの観点から今の自衛隊をみると本質がはっきりすることがわかりました。

米国防省は「四年ごとの国防計画見直し」でテロリストネットワークとの世界規模の見えない敵と戦う長期戦争にはいりました。

 米軍再編と日米政府間合意は05年から07年に共同発表(共通の脅威)→中間報告(米軍と自衛隊の役割、任務、能力、最終報告)→(沖縄、横田、座間、岩国、弾道ミサイル防衛、訓練、移転)→ロードマップ(工程表)→米軍再編特措法施行(グアム基地建設費、再編交付金)と対米従属の方向をきめました。

 弾道ミサイル防衛はなんのためか。アメリカの弾道ミサイル防衛戦略の一環です。PAC3などミサイル防衛は日本を守るものではなく、米軍基地を守るためのものです。

 アメリカいいなりのままでいいのか。東北アジア、東南アジア、中南米、ヨーロッパ、オーストラリアなどで米軍基地は、いらないの動きが活発になってきています。

 日本の憲法は世界に比類のないもの、たたかいの武器として大いに活用すべきと結びました。基地のない平和な日本をつくるため、皆さんとこころを一つにして頑張りましょう。