日高の偉人

高林謙三(たかばやしけんぞう)・桑田衡平(くわたこうへい)兄弟
生誕の地に石碑を建立

高林謙三・桑田衡平兄弟について、ご紹介します。

兄弟は武蔵国高麗郡平沢村の「小久保家」に生まれました。

謙三翁は、天保3年(1832年)4月25日生まれ、衡平翁は天保7年6月15日生まれです。兄弟は毛呂村(現毛呂山町)の権田直助に入塾し、漢方医学を学びました。

 その後、謙三翁は西洋医学を学び、川越城下小仙波で西洋外科医を開業。文久3年(1863年)川越藩主松平大和守の侍医となりました。そして明治に入り、小久保姓から高林姓へ改名しました。製茶に関する数々の発明で特許を取得し、中でも有名な発明品は茶葉粗揉機で、お茶の普及に貢献しました。

 一方、衡平翁は、坪井信道や杉田玄端から蘭学を学び、桑田立斎の娘婿となって、文久2年(1862年)江戸で開業しました。英米医学を研究し、維新後は兵部省、内務省などに勤めました。この間多くの医学書の翻訳を行い、明治初期の医学の発展に貢献しました。

 地元の偉人であるこの兄弟の生誕の地に石碑を建て、後世に伝えていく必要があると、地元平沢の有志と謙衡会を発足。地権者の了解を得て、昨年の11月から募金の協力を呼びかけてきました。おかげさまで、たくさんのみなさまにご協力をいただき、平成23年10月に石碑を建立することができました。

 今後も、この兄弟を顕彰し、一人でも多くの人に郷土の偉人を広めていきたいと思います。

 

県道飯能寄居線の北平沢交差点を、西に曲がってすぐ左側に建立された兄弟生誕の地碑

 

       高林謙三翁  桑田衡平翁

高林謙三と桑田衡平兄弟誕生の地に石碑を建てる会(謙衡会 代表  野口 明さん(北平沢)、副代表 入江武男さん(北平沢))  
以上、文・写真ともに出典は日高市報「広報ひだか 平成23年12月1日発行、26ページ」
 
兄弟生誕の地碑案内図
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